第12回 効果的な勉強・学習⑦ 逆転思考-1
- nakagami94
- 数秒前
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MRの皆さんだけでなく、一般社会人は仕事をしながら勉強する時間を確保する必要がありますよね。学生と違って、より限られた時間の中でやりくりすることが必要となってきます。そのときに重要となるもの1つが逆転思考です。
MR認定試験(来年度からMR基礎試験に名称変更)の勉強を例にとると、「試験合格」という大きな目標を立てて、それに対してやるべき必要なことと、大まかなスケジュールを作り、さらに1日または1週間ベースのタスクに落とし込むということですね。
もっと要約すると「大きな目標から逆算してスケジュールを作って行動に移す。」という至ってシンプルなことです。
逆転思考
前述の逆転思考の説明を読めば、多くの方は「何のことはない当たり前のことだよね。」という気持ちになったんではないでしょうか。

平常心であれば、難なく逆算思考ができて正しい勉強の進め方ができるのですが、不安や焦りを感じ不安定になってくると、これができずに、とりあえず勉強しなくては!となり、右図にようにGOALに到達するまで無駄が多く、非効率的な勉強になってしまいます。
こうならないためにも、最終目標の到達するための全体像と、日々の勉強法の位置づけを意識することが重要です。
Goalと目標

Goalも目標も類似した言葉ですが、ここではGoalは中・長期的な大きな目標、目標は短期的な小さな目標という定義とします。
例えばMR認定試験で言うと、「MR認定試験合格」がGoalで「6月の模擬試験で平均点以上を取る」などが目標となります。
このような具体的なGoalと目標を明確に意識することが成績向上に寄与してきます。モチベーションにもかかわってきますので、手帳やスマホなどに文字を書き起こして、日常から目に入るようすることをお勧めします。
限られた時間の中での勉強
冒頭でも記述したように社会人になると、仕事をしながら勉強する時間を確保しないといけないという環境におかれます。にもかかわらず、学生の時の同じような感覚で取り組んでしまう新人さんが一定数います。

筆者の経験上、得てしてそういう人たちからは「勉強する時間が取れない」というような訴えをしがちです。
右の図でいうと、赤線のような勉強方法や努力をしているのです。決して勉強をさぼっているのでなく、本当に当人は頑張っているんですが、成績が思うように上がってこないという事象です。
MR認定試験は来年度から受験のタイミングが12月から7月に早まるため、このような事象のまま勉強してしまうと、もはや手遅れになります。ということも踏まえ、逆転思考の勧めを4月研修の最初の段階で周知しておくのがベターと思います。
最後に
MR認定試験合格だけでなく、あらゆる仕事を進めるのにも効率的な思考が逆転思考ですから、いわゆる「デキる人の仕事の進め方」という位置づけで研修とまではいかなくても、周知するようなことが重要と思います。
当たり前と思っていることが当たり前ではないということは、多々、世の中ありますので…。
次回も「逆転思考」をテーマに、より踏み込んだことについてお話しします。
プロネスティ株式会社
代表取締役 中上 博之
