top of page
記事一覧


第17回 ストレス② ストレスの認識
ストレスは、必ずしも嫌なこととか避けたいことばかりではなく、いいストレスもあることを前回でもお話しました。ストレスを感じたときに、いいストレスと認識するのか、悪いストレスと認識するのかで、気持ちの持ち方がかわってきますよね。 なるべくいいストレスと認識できるような心がけというか、考え方にしていく話し数回に分けて話していきます。まずは、ストレスの認識についてです。 ストレスを分解してみよう (ネガティブな)ストレス反応を引き起こす原因を「ストレッサー」といい、ストレッサーにより惹起される脳内や身体内の変化を「ストレスメディエータ」といい、これらを認識した状態が「ストレス」となります。「ストレス反応」と「そのストレス反応を認識していること」は脳内では異なる仕組みを使っているそうです。 小難しい話しは横に置き、例えばヘビやイグアナなどの爬虫類動物が目の前にいたら、あなたはストレス反応(とっさに気持ち悪いと避けたり!、悲鳴をあげるとか!)を起こしますか? 私はヘビは苦手なので、このようなストレス反応を起こします。しかし、全員がそういう反応を示すわけでもな
7 日前


第5回 モチベーションが高まる情動
モチベーションが高まっている状態が維持できるということは、いい状態ですよね。そういう状態にするには、モチベーションに関連する情動を理解したうえで取り組むのが効率的かと思います。今回はこのような状態にしていくためのいくつかのアイデアを紹介していきます。 モチベーションが高まる4つの情動 結論から言いますと、モチベーションが高まる4つの情動は「探索する(SEEK)」、「欲求する(WANT)」、「挑戦してみる(TRY)」、「好きになる(LIKE)」といわれています。これらの情動を感じているときが、いわゆる「やる気物質」のドパミンが出やすいのです。 したがって、自分自身のSEEK、WANT、TRY、LIKEが何であるのかを整理しておくことが基本になります。皆さんの個々のSEEK、WANT、TRY、LIKEは何ですか? 私自身は、新しい知識を得る勉強を始めるときやセミナーなどに参加するとき、意識的に「新しい学び(知識・情報など)」を擬人化し「素敵な人」に置き換えます。 つまり「これからどんな素敵な人と出会えるのだろう(ワクワク)。」とか...
9月29日


第4回 神経伝達物質からみたモチベーション
第2回のブログでは、モチベーションを内発的・外発的に分類しました。今回は切り口を変えて、 神経伝達物質からみたモチベーションの話し をしてみたいと思います。MRという職種的には興味深い視点かもしれませんね。 ドパミンとノルアドレナリン 脳内で合成される神経伝達物質の代表的なものに、ドパミンとノルアドレナリンがあります。これらはモチベーションに影響を与えますが、では、どんな影響なのでしょうか? 共通点はどちらも人の行動を誘導するという点があげられます。違いは?というと、簡単にいえば、ドパミンは自分が意図したこと(やりたいこと)を求める気持ち(脳)の状態にするもので、ノルアドレナリンは戦闘態勢的な状態にする、言い換えれば知識や情報の収集に意識を向かわせる(集中させる)ものです。 これらの神経伝達物質の脳内放出量から分類したモチベーションを図式化したのが右の図です。 低空飛行状態 はドパミンもノルアドレナリンも少なく、大してやりたいこともなく、やる気もそんなにないという、あまりよくない状態ですね。 回避状態 はドパミンが少なくノルアドレナリン多い状
9月22日


第3回 モチベーションの鼓舞
今回は研修を担当する立場から、教育対象者(例えばMR)に「モチベーションを持ってもらい、また高めてもらう(以後、”モチベーションの鼓舞”という表記とします)」にはどういうことに留意していけばいいのだろう、という話をしたいと思います。 モチベーションに関わる4つのKey word まず、モチベーションの鼓舞に関わるKey wordがあるのですが、どういう単語が思い浮かびますでしょうか? いざ問われてみると、ドキッとした人もいらっしゃるかもしれません。このブログでは4つのKey wordを紹介します。 それは、 承認、称賛、競争、報酬 です。「モチベーションの鼓舞のために、どういう施策を打とうかな?」と考えるときのトリガーワードとして頭に入れておくと便利です。 「承認」 は、この4wordの中でも基本中の基本と言えます。簡単にいうと 「日常の言動をみて、認め、受け入れ、価値あることとして扱い、声掛けする」 ことです。重要なのは日常です。何らかのイベントがあったとき(例えば、テストを実施したときなど)ではなく、日常なのです。 しかし、日常、教育対象者(
9月15日


第2回 内発的モチベーションと外発的モチベーション
今回はモチベーションを分解して考えてみましょう。 モチベーションの分類 まず、モチベーションを内発的・外発的に分類してみます。 内発的モチベーションの概念は、自分自身の興味・関心や好奇心あるいは達成感などから生じる意欲です。一方、外発的モチベーションの概念は、Award(よい評価や報酬や名誉など)やPenalty(罰)といった外的要因から生じる意欲です。 例をあげると、内発的モチベーションでは「より知識を深めたいから勉強する」、「プロ選手になりたいから練習をする」などがあり、外発的モチベーションでは「給料が上がるから一生懸命働く」、「テストでいい点をとって高評価をしてもらう」あるいは「テストで不合格になったら、レポートを書かされるから(そうならないように)がんばる」などですね。 今回のブログでは、内発的モチベーションにフォーカスし、外発的モチベーションは次回のブログで触れたいと思います。 モチベーションの改善方法 分類をしたところで、結局のところモチベーションが低下したときに、どうすれば効果的に回復するのだろう?という点が興味を引くところではない
9月8日


第1回 モチベーションとは
MR教育にかかわらず、モチベーションは何らかの行動を起こすときに重要な要素ですね。 第1回目は、このモチベーションをテーマに語っていきます。 モチベーションの定義 最初に、モチベーションを定義しておきましょう。 このブログでは、3つの側面からモチベーションを次のように定義したいと思います。 ① 行動を始めるときの要因 ⇒ 動機 ② 行動の方向性を決める要因 ⇒ ゴール・目標 ③ 行動を継続させる要因 ⇒ 努力 つまり、まとめると「なぜ、人はある行動をするのか?そして、その行動をどう継続する のか」を説明するための概念です。 MR認定試験で例えると、定義①は「立派なMRになって、患者さんの健康に貢献したい」、「医療関係者といっしょになって、人々の役に立っていきたい」といったことや、俗っぽいことでいえば「評価されて給料アップしたい」という動機もあるかもしれません。 定義②は「MR認定試験に絶対合格する」というゴールや「目の前の模擬試験でAランクに入る」などといった目標、定義③は「決めたことはやりきる」というセルフコミットメントや、これも俗っぽい
9月1日


ブログ 開始しました!
MR教育に関連するブログを9月から開始しました。 週1回の頻度で発信していきます。 お時間があるときに、ぜひご覧ください。 最初のテーマは"モチベーション"です。
9月1日
bottom of page
